江戸時代の旅人と同じ景色を求めて、日本橋から京都を目指す東海道五十三次の旅。
いざ「歩いてみよう!」と思い立ったとき、一番最初に悩むのが「ガイド付きのウォーキングツアーに参加するか」「自分一人(個人)で歩くか」ではないでしょうか。
最近では日帰りのウォーキングツアーや、1〜2泊の宿泊付きツアーなど、さまざまなプランが用意されています。
結論からお伝えすると、私は「ツアーを使わず、自分のペースで歩く(個人歩き)」ことを強くおすすめします!
今回は、ツアーのリアルなデメリットや個人で歩く魅力について、実体験を交えてお話しします。
知っておきたい!ツアーに参加する3つのデメリット
ツアーには「ついていくだけで安心」という至れり尽くせりな面もありますが、実際に何日も街道を歩き続けるとなると、いくつか大きな壁にぶつかります。
① 累積するコスト(ツアー参加費用)
日帰りのウォーキングツアーの相場は、1回あたり約7,000円前後に設定されていることが多いです。
東海道を全行程歩くツアーは、だいたい25〜30回に分けて開催されるため、毎回参加すると参加費だけで合計17万〜20万円以上かかる計算になります。
これに自宅からの交通費や宿泊代を加えると、かなりの出費になってしまいます。
また宿泊を伴うツアーになると一気に高額になります。また、街道の中盤〜後半(静岡や愛知、三重など)に入ると、関東在住であっても「集合場所は名古屋駅」といった現地集合・現地解散のプランが増えてきます。
東京に住んでいるのにわざわざ早朝の新幹線で名古屋まで移動しなければならず、ツアー参加費とは別に往復の新幹線代が何万円もかかってしまうのです。
個人歩きであれば、前夜から安く移動したり、自分の予定に合わせて高速バスを使ったりと交通費を調整できますが、ツアー指定の集合時間・場所に乗るしかないとなると、出費は増える一方になってしまいます。
② スケジュールの自由度が低く、自分の体調に合わせにくい
ツアーは開催日が決められています。「この区間を歩きたい!」と思っても次の実施が数ヶ月先だったり、自分の休日と合わなかったりすることも珍しくありません。
また歩いている時に「今日は少し足が痛いからペースを落としたい」と思っても、集団行動である以上、グループのペースに合わせなければならないのは想像以上にストレスになります。
③ 途中で気になったお店や史跡に寄り道ができない
街道を歩いていると、「この路地裏の雰囲気が素敵だな」「この古民家カフェでひと休みしたい」という場面に何度も出会います。
しかし、団体行動のツアーではあらかじめ決められたルートとタイムスケジュールがあるため、個人的な寄り道はできません。逆に「ここはサクッと通り過ぎたい」と思っても、ツアーの進行に合わせる必要があります。
もちろんツアーにも「楽」というメリットはある
誤解のないように言うと、ツアーにも素晴らしいメリットはあります。
- 道に迷う心配が一切ない
- 事前のルート確認や予習が不要
- 専門ガイドさんの解説をその場でリアルタイムに聞ける
「計画を立てるのが苦手で、とにかく何も考えずにただついていくだけでゴールしたい」という方にとっては、ツアーならではの安心感と手軽さがあります。
あなたはどちら?ツアーと個人歩きの向き・不向き
ここまで比較してきた内容を踏まえて、「どんな人にどちらが向いているか」を整理してみました。
ツアー歩きが向いている人
- 自分でルートを調べる時間がない、または調べるのが苦手な人
- ガイドさんから詳しい歴史の解説をしっかり聴きながら歩きたい人
- 仲間と一緒に集団で賑やかに歩くのが好きな人
個人歩きが向いている人(★おすすめ!)
- 自分の体力や体調に合わせて、ペースや日程を自由に決めたい人
- 気になるお店や写真スポットを見つけたら、納得いくまで立ち寄りたい人
- 費用をなるべく抑えて、浮いたお金で美味しい名物を食べたり素敵な宿に泊まったりしたい人
最初は「1人で迷わずに歩けるかな…」と不安に思うかもしれません。ですが、現在はスマートフォンで地図アプリを確認しながら歩くこともできますし、迷った経験も含めて自分の力で一歩ずつ進んでいく楽しさは格別です。
まとめ:自分の足で、自分の物語を
ツアーで至れり尽くせりの旅をするのも一つの選択肢ですが、自分で調べて、自分の足で一歩ずつ京都に近づいていく達成感は、何物にも代えがたいものです。
途中で道を間違えたり、お目当てのお店がお休みだったりすることもあるかもしれません。しかし、それも含めて後で振り返れば「自分だけの最高の旅の思い出」になります。
それに、浮いたツアー代金(10万円以上!)を使えば、街道沿いの名物グルメを贅沢に楽しんだり、ちょっと素敵な老舗旅館に泊まったりすることだってできます。
自分らしいペースで、東海道の一歩を踏み出してみませんか?

