みなさん、こんにちは!
東海道をトコトコ歩き旅中のとももです。
第9区の散策中に立ち寄った「神奈川地区センター」で、私が「要チェック!」とお話しした、あの精巧な模型を覚えていますでしょうか?
そう、幕末に作られた幻の海上砲台「神奈川台場」です!
「地区センターで模型は見たけれど、実際はどんな場所だったの?」 「今はどうなっているの?」 という方のために、今回はちょっと寄り道して、歴史のロマンが詰まった神奈川台場の跡地を詳しくレポートしちゃいます!
※各スポットへのアクセスは下のGoogleマップを参照ください
そもそも「台場」ってなに?作るまでの経緯

「台場」とは、大砲を据え付けるための立派な「砲台(砦)」のこと。
なぜ、この神奈川の海にそんな物々しい要塞が作られることになったのでしょうか?
時代は幕末。ペリーが黒船でやってきて、日本中が大騒ぎになっていた頃です。
安政5年(1858)、日本はアメリカと条約を結び、ついに横浜を開港することになりました。
しかし幕府としては、 「外国の船がいつでも自由に日本に入ってこられるのは、正直めちゃくちゃ怖い……。もし変な気を出して襲ってきたらどうしよう!?」 と、夜も眠れないほどハラハラしていたのです。
そこで、「横浜の港を守るために、強力な大砲を備えた海の要塞を作ろう!」ということになりました。こうして計画されたのが「神奈川台場」です。
そこで登場!若き日の天才「勝海舟」

この国家の一大プロジェクトの設計を任されたのが、なんと、あの歴史の超有名人「勝海舟」でした!(当時はまだ「勝麟太郎」という名前の若きエリートです)。
勝海舟は、海外の最先端の軍事技術をめちゃくちゃ勉強していた天才。
彼が設計した神奈川台場は、ただの砲台ではありませんでした。海に突き出るように作られた、「扇形」のような美しい形をしていて、どの角度から敵の船が来ても大砲で狙い撃ちできるという、最新鋭の設計だったのです。
伊予松山藩が工事を担当し、当時の金額で約7万両(いまの価値でいうと数十億円!)という巨額の費用を投じ、なんとわずか約1年という超突貫工事で完成させました。
ちなみに、前回ご紹介した「権現山」がごっそり削られたのは、この勝海舟の台場を海に浮かべるための土砂として使われたからなんですよ。歴史が全部繋がっていて鳥肌が立ちますよね……!
現在の姿を突撃レポート!2つの公園をめぐろう
勝海舟が設計した巨大な台場ですが、明治以降、横浜の港の開発(埋め立て)が進むにつれて、大部分が地中に埋もれてしまいました。 ですが今でも、その歴史の片鱗を体感できるスポットが2つあるんです!
① 神奈川台場公園

まず向かったのは「神奈川台場公園」
一見すると、静かな地域のみなさんの憩いの公園なのですが……

「神奈川台場公園」の地下には「西取り渡り道」が眠っているのです。
神奈川台場には陸地からアクセスするために築かれた2本の渡り通路、「西取渡り道」と「東取渡り道」が築かれていました。
残念ながら遺構は公園内で見ることはできません。公園には案内版があるのみです



しかし「神奈川台場公園」に近くに神奈川台場の「本物の石垣」の一部が、そのまま保存されています!
住宅地に紛れてしまっていて、一見土手に見えてしまいますが、台場の遺構なのです。
②星野町公園




次にあわせて立ち寄りたいのが、少し離れた所にある「星野町公園」
石垣がしっかりと残っています。

この案内板をみると、これまでたどってきた場所の位置関係が良くわかります。
「星野町公園」にある石垣は、扇形の台場の外枠の名残りですね。



「星野町公園」の近くにも石垣が残っています。
駐車場の入り口(だったと思います)の横のちょっとした隙間にありました。
時間があれば、模型も見に行こう!

現地を歩く前、あるいは歩いた後にぜひ見てほしいのが、最初にお話しした「神奈川地区センター」にある模型です。
今では埋め立てられて住宅やビルが建ち並んでいるこのエリアですが、地区センターの模型を見ると、「えっ!こんなにがっつり海に浮かぶ要塞だったの!?」と一発で分かります。
全体像を頭に入れてから現地を歩くと、公園で見られる石垣の価値が何倍にも跳ね上がるので、ぜひセットで楽しんでみてくださいね。
最後におまけ情報!
ここまで幕末の熱い歴史ロマンをお届けしてきましたが、実はこの神奈川台場周辺には音楽ファンにはたまらない聖地があるんです。
なんと、あのゴールデンボンバーの大ヒット代表曲『女々しくて』のミュージックビデオ(MV)は、このすぐ近く、横浜の港沿いにある老舗バー「Bar StarDust(スターダスト)」で撮影されたんですよ〜!

昭和のレトロでアメリカンな雰囲気がめちゃくちゃカッコいい伝説的なバーの前で、メンバーのみなさんがノリノリで踊っているあのロケ地が、まさにここなんです。
幕末の勝海舟から、現代の金爆まで……(笑)。 いろんな時代のカルチャーがギュッと詰まったこのエリア、歴史好きも音楽好きも巻き込んで、ぜひトコトコ散策してみてくださいね!
それでは、次回のトコトコ旅もお楽しみに〜!

